2025年現在、Z世代は29歳です!ご存知でしたか?
Z世代の扱いについて困ること、ありますよね。
私も、納期がある仕事で残業をお願いしたとき、もの凄い嫌な顔をされ、挙句断られて困ったことがあります。
Z世代は2000年代前半生まれ。
続々と社会に進出、活躍を始めています!
しかし、アメリカではZ世代の採用を見送る会社が続出?!何が起こっているのでしょうか。
答えは「コミュニケーション能力の低さ」言語能力の欠如です。
Z世代はデジタルネイティブ世代、デジタルコミュニケーションに強い世代です。
しかし、SNSが原因のトラブルは20代が一番多く注意が必要。
デジタルネイティブ世代ではあるがデジタルリテラシーはそれほど強くないという結果。
いったい彼らは何に「強く」て何に「弱い」のでしょうか?
この記事を読めば3つのことが分かります
- Z世代の特徴
- Z世代の『強み』『弱み』
- Z世代『弱み』の打開策
Z世代の特徴を理解して、Z世代が苦手とする「コミュニケーション」の改善に役立てるように調査しました!最後まで見てください!
Z世代とは?

そもそもZ世代、X世代、Y世代、ゆとり世代、氷河期世代…たくさんありすぎてよくわりませんよね。
Z世代とは1996~2012年生まれで、2025年現在「13歳~29歳」の方たちのことを指します。
インターネット、スマホ、SNSが普及した環境で育ち、デジタルを活用した情報収集が得意。
デジタルネイティブ世代とも言われます。

X世代
1965~1980年 生まれで現在 45~60歳
テレビ全盛期時代 、1972年の紅白歌合戦では視聴率80.6%と驚異的な数値。
新聞、ラジオ、雑誌、インターネット、SNSと時代に合わせて変化している。
コミュニケーションではSNSを多用せず電話か対面を重視する傾向がある。
Y世代
1981~1995年 生まれで現在30~44歳
少年ジャンプ黄金時代、1995年にはジャンプ史上最高発行部数「653万部」を達成!
漫画が大好きな世代です。
新聞、雑誌、インターネット、SNSとバランスよくマスメディアを活用する。
ポケベルを愛用していた世代。
Z世代
1996~2012年 生まれで現在13~29歳
X世代の子どもがZ世代であることが多い。
スマホとSNS、通信とコミュニケーションが大きく変化した時代。
アナログからデジタルへの急速な変化、デジタルの活用にアレルギーが少ない世代。
「YouTube」や「LINE」、「Instagram」などSNSを多様に扱い情報収集するのが特徴。
α世代
2013~2024年 生まれで現在1~12歳
Y世代の子どもα世代であることが多い。
教育でプログラミングが必修化、高度なITスキルを扱うことに期待されている。
Z世代の呼び名の由来

「Z世代」とはアルファベット順で、カテゴリー別に分けられただけです。
『Z』に意味はありません。
X世代の由来
ハンガリー生まれの戦場カメラマン「ロバート・キャパさん」のフォトエッセイのタイトル「GenerationX」が語源、「未知の世代」といった意味。
カナダの小説家「ダグラス・クープランドさん」の小説「ジェネレーションX-加速された文化のための物語たち」
この小説がベストセラーになったことで「X世代」が世界中に広まった。
Y世代・ミレニアム世代の由来
「Y世代」とはアメリカのコンサルティング会社「マッキンゼー・アンド・カンパニー」が消費者トレンドを分析するためにつけた呼称、アルファベット順で世代を分けている。
「ミレニアル世代」とは心理学者の「ジーン トゥエンジさん」が定義。
2000年以降に社会人になる世代をミレニアル世代と呼ぶようになった。

ミレニアムは、千年紀のこと。
千年紀(せんねんき)とは、西暦を1,000年単位で区切ったもの
どちらも同じと思っていただいて問題ありません。
Z世代の由来
アメリカでは世代をアルファベット順にする習慣が生まれた。
その時に「GenerationZ」と呼ばれるようになった。
「Z世代」は「Y世代」同様、アメリカのコンサルティング会社「マッキンゼー・アンド・カンパニー」が消費者トレンドを分析するためにつけた呼称。
Z世代の特徴

Z世代は、テレビやSNSで「東日本大震災」の悲惨な状況を知って、「コロナウイルス」の世界的大流行を経験している。
明るいニュースより暗いニュースの方が記憶に残っているため、未来に対して不安を抱いている。
外出自粛よりスマホに触れる時間が増加、「スマホ依存症」が多いのも特徴。

私の職場のZ世代、休憩時間のほとんど、スマホをいじっていますよ。
18歳意識調査では他国に比べ「自分の国の将来に不安を抱いている」割合が多い。
Q. 自分の国の将来についてどう思っていますか?
日本の将来は「悪くなる」「変わらない」と思っています。
Z世代は、ネガティブなマインドであることが分かります。
価値観・性格の特徴
- 自己肯定感が低い
- 「コスパ」より「タイパ」を重視
- 多様性を重視
- 協調性を大切にする
- 自ら積極的に動かない
自己肯定感が低い
Z世代の特徴は?と聞かれたら最初に出てくるのが「自己肯定感が低い」。
原因は「SNS」。
他人との比較を徹底して行ってきた結果、「自信」を失っています。
「きらびやかな生活」「成功体験」「容姿の追求」「自分の憧れの人」
他人は「楽しい人生」、自分は「楽しくない人生」だと、世界から置いてきぼりにされていると感じています。
SNSは「光」の部分の情報発信が多く「闇」の部分を発信する人は少ない。
「自分は自分」そう思うことが苦手なのです。

SNSでネガティブな発信をしていたら変な商材を売りつけられそうになりました・・・
「コスパ」より「タイパ」を重視
コストパフォーマンスとは「費用対効果」
タイムパフォーマンスとは「時間対効果」
「現実主義者」の考えを持っているZ世代は、短い時間で高い満足度を得たいと考えてます。
Z世代は「生産性を高める」、大切な考えを持っています。
例えば、会社でパワーポイントの資料作成を「生成AI」に丸投げするなど、です。

私の会社の先輩(X世代)は、なんでもAIになることに苦言を呈してました。
楽ばっかして成長しなくなるとか
多様性を重視
「性別」「年齢」「国籍」「人種」など様々な属性に囚われない柔軟な考えを持っています。
これは、SNSで情報収集をし続けたからです。
海外で活躍するサッカー選手や、SNSで違う国の情報など簡単に入ってきます。
「X」や「Instagram」でインフルエンサーが発信されている色んな価値観に触れ続けた結果、不平等な問題意識を若い頃から考えています。
協調性を大切にする
他の世代に比べ、「競争」や「自己主張」が苦手な傾向がある。
「個性の無視」や「抑え込むような」ことはせず、多様な性格、価値観に対して理解し寛容に接する必要がある。
一人で努力して何か作ったりすることより、チームで協力しながら作り上げることが得意。
他の人と協力して問題を解決する能力が高いので、会議とか異なる意見の集まりを調整し、まとめることに長けている。
あなたはどのような特徴を持つ職場で働きたいですか?と問われると「協力」や「尊重」を重視していることが分かります。
自ら積極的に動かない
Z世代は「保守的」な価値観、失敗を極端に恐れています。
そのため、企画の立案や、リーダーシップを発揮して行動するのが苦手。
出世に対してもかなり消極的、上下関係が苦手な側面もあります。
「下」も嫌だが「上」はもっと嫌。
Z世代は人並の生活ができれば良いと考えている。
広く交流するために行動は「ストレス」であるので、興味があることだけに行動するといった行動原理があります。
働き方の特徴
- 残業・休日出勤を嫌う
- 長い会議を嫌う
- リーダーの役割が嫌い
- ワークライフバランスを重視する
- フラットなコミュニケーションを求める
残業・休日出勤を嫌う
Z世代は、趣味の時間がなくなることを特に気にしています。
残業して収入を増やすよりプライベートの時間をどれだけ確保できるかを重視しています。
そのため、勤務時間内に効率よく働くことを意識しています。
- 働く「量」より「質」を意識
- 「残業が多い人ほど頑張っている」とは思ってない
残業に対し「残業は悪いこと」「残業で評価が下がる」などの心理を持っている。
「ステルス残業」や「隠れ残業」、「残業の過小申告」などに注意が必要。
このような行動に出てしまう人は『インポスター症候群』の可能性があります。
自分に自信が無い、自己肯定感が低いので自分を評価、認めることができません。
仕事の結果(自分の力量)と賃金が釣り合ってないと考えてしまう。
残業が嫌いなZ世代がステルス残業を始めたら、それは「助けて」のサインです。
長い会議を嫌う
Z世代は、タイムパフォーマンスを意識しているので、意味の無い会議を嫌います。
- アジェンダ(議題)の無い会議
- 話しがあちこち飛んで、何の話をしているか分からない
- 議題を広げすぎて収拾がつかない
- 「意思の決定」をしない
若手は、会議の議事録を作成する役をやります。
目的がはっきりしない会議の議事録作成、困まっていませんか?
リーダーの役割が嫌い
Z世代は、自己肯定感が低いので「自分にはリーダーのスキルがない」と決めつけてしまいます。
他にも
- リーダーをやる機会が少なかった
- 「責任」という見えない恐怖にストレスを感じる
- 上下関係になるようなことはストレスなのでやりたくない
- ワークライフバランスを重視しているので仕事が増えると考えている
リーダーの楽しみを見出せない、知らないのです。
ワークライフバランスを重視する
Z世代の考えるワークライフバランスとは、「仕事」と「プライベート」の調和、バランスが良い状態のこと。
高い給与で長時間勤務、毎日残業で帰宅しても自由な時間がないよりも
不自由のない給与で自分のペースで仕事をできるほうがいいのです。
これは「ワーク ライフ インテグレーション」を重視しているのです。
「仕事」と「プライベート」に明確な線引きをするワークライフバランスとは異なります。
「ワーク ライフ インテグレーション」は働き方を柔軟にして、仕事(ワーク)もライフ(生活)も充実させることです。
例えば「フレックスタイム制」や「テレワーク」など。
「仕事」も「プライベート」も両方とも充実させたいのです。
フラットなコミュニケーションを求める
Z世代の望む理想の上司は、友達のように話しかけやすい「やさしい上司」。
「話しかけやすい」「社内の風通しが良い」などコミュニケーションが取りやすい職場環境を求めています。
一言で言うと、「安心した状態で働きたい」のです。
例えば、上司はいつもイライラ、毎日気を使わないといけない状態だと「ストレス」や「不安」を感じます。
SNSにフラットなコミュニケーションに慣れているので、上下関係を強調されると疲れてしまいます。
Z世代は、多様性を理解し価値観を大切にする生き物。
他人への許容と共に、自分の価値観も許容して欲しいのです。
SNSの特徴
- 情報収集はSNSを活用
- 動画は倍速再生、音楽はイントロ飛ばし
- プライバシー意識が高い
情報収集はSNSを活用
Z世代は、短い時間で有益な情報を得る手段として「SNS」を活用している。
商品やサービスの口コミを知りたい、SNSで信頼した人から情報を得る、色んなSNSを駆使して調べる。
全ては、自分が購入するモノや情報で「失敗したくない」と考えているからです。
動画は倍速再生、音楽はイントロ飛ばし
「ネットフリックス」「YouTube」「Instagram」様々なSNSを扱わないといけないので、時間が足りていません。
物理的な時間を削る必要がでてきます。
しかし、結末だけ理解できればいいので動画は倍速で視聴するのが当たり前。
タイパを重視するZ世代が増加したことで音楽にも変化があります。
最近の音楽はZ世代に受け入れてもらうため、イントロがありません。
Z世代は忙しい。
プライバシー意識が高い
SNSでは簡単にトラブルに巻き込まれます
Z世代は、そのことを身に染みて理解をしています。
例えば、個人情報を載せた投稿、相手を怒らせるような投稿。
つきまといや、炎上、といった分かりやすい形でトラブルに発展します。
トラブルにならないように個人情報の話を積極的にしません。
職場でも自分のことをしゃべらない、何を考えているかわからないと思われがちな人は、まだ相手を信頼していないだけです。
しかし、親しい人とは、とことん親しくするのも特徴的です。
「whoo」などをはじめとする位置情報アプリ、友人間で位置の共有をします。
Z世代の『強み』と『弱み』

Z世代が特有の『強み』とZ世代ならではの『弱み』
これらを理解して『弱み』を『強み』に変えていきましょう!
Z世代の『強み』
- デジタルリテラシーが高い
- 情報発信力が高い
- 情報収集や意思決定が速い
- 新しい技術に対してアレルギーが少ない
- SDGsなど環境問題に関心がある
Z世代はデジタルネイティブ世代の代表です。
間違いなく、X世代やY世代とは比較にならないデジタルリテラシーを持ってます。
これからAI普及の加速、新しい価値観の誕生、時代がどんどん進みます。
X世代やY世代が追いつけない、そんな時、活躍するのがZ世代になります。
新しい技術を巧みに操り、新しい情報を効率よく収集することが求められます。
これからの加速する時代に適応できるのがZ世代だと確信してます。
Z世代の『弱み』
- 対面でのコミュニケーションが苦手
- チャレンジが苦手、失敗を極端に恐れる
- 打たれ弱いメンタル
- 自分で考える力が乏しい
- 他責思考
Z世代は「対面でのコミュニケーション」が苦手です。
しかし、「SNSでのコミュニケーション」は苦手ではありません、むしろ得意。
実は、Z世代はコミュニケーションが非常に得意、SNSで情報の発信をするほどです。
発信にはニーズを意識した調査、分析まで行いないます。
他の世代ができないことを平然とやっているのです。
X世代、Y世代とZ世代に「コミュニケーションのズレ」が生じているだけなのです。
『弱み』への打開策

Z世代を引き出せてないのはX世代、Y世代の価値観にあります。
今までの常識に囚われていてはいつまでたってもZ世代が活躍できません。
「1から10まで言わないとわからないの?」
「大人なんだから…」
「これだから若い人は」
そう思った人はお互いの価値観にズレが生じてます。
老害行動と認定するのは、いつだって若者なのです。
X世代とY世代が寄り添いZ世代の力を引き出しましょう!
- 価値観を否定しない
- 定期的な「いいね」で褒める
- Z世代でひとくくりにせず個別で対応する
- デジタルコミュニケーションの活用する
- 定期的なミーティングで安心させる
価値観を否定しない
価値観の否定はその人そのものを否定しているのと同じ。
例えば
「男性が育休をとるのはおかしい!そんなことで休むな!」
「結婚した方が幸せに決まっている」
「家庭を優先するために残業しないとかありえない」
「俺は正しいと思ってこうしているから皆もやるべき」
「副業なんでダメだろ、本業に集中できなくなるじゃないか」
否定も押し付けもやめましょう。
まずは「傾聴力」、相手の話をしっかり聞くことから始めましょう。
定期的な「いいね」で褒める
Z世代は「いいね」で安心します。
リアクションがないと正しいのか不安になってしまいます。

私も、「LINE」で後輩からの連絡を既読無視したことがあります。
後日、「気分が悪い対応」と言われ反省しました。
Z世代を安心させてモチベーションを高めましょう。
Z世代でひとくくりにせず個別で対応する
日本人は、何かにあてはめる、カテゴリー別に分けるのが大好きです。
血液型占いでの「あなたはB型だから自己中だね」
「ゆとり教育」で育った人への「これだからゆとりは…」
どの時代でも、どうでもいい理由で理不尽な避難してきました。
Z世代はこのような理不尽、耐えられません。
Z世代という「像」は捨てて、「人」そのものを見て、個別の「性格」「特性」を育てる必要があります。
それこそが「多様性」を理解することになります。
デジタルコミュニケーションの活用する
問題をシェアしながら一緒に仕事をすることが基本になります。
メールやチャットアプリを活用してZ世代をいつでもフォロー出来るようにしておくことが大切。
後で「どうしてこういう進め方したの?ダメじゃないか」と、なることの防止にもなります。
定期的なミーティングで安心させる
Z世代は仕事のプロセスは任せてほしいと思っています。
しかし、失敗はしたくない、周囲からの評価も気にしているので定期的なミーティングで進め方の修正を行いましょう。
Z世代は「気を使って何も言わない」上司に気を使っています。
しかし、上司は部下の成長をサポートする役割があります。
面倒くさいと思わず定期的なミーティングを開催して、フラットで相談しやすい心理状況を作ることがZ世代を活躍させる土台作りになります。
まとめ
冒頭で触れた「コミュニケーション能力の低さ」、について触れておきます。
私は、「コミュニケーションの方法」を押し付けた結果であると考えます。
自分の価値観に違和感のある「態度」や「話し方」を単に、「コミュニケーション能力が低い」と表現しているように感じます。
昔は「がまん」するのが当たり前。
「怒られる」「叱られる」挙句の果てには「殴られる」など理不尽の世代を経験している人もいます。
「最近の若者は我慢もできないのか」
この言葉に「コミュニケーションのズレ」が凝縮されていますよね。
今は「売り手市場」、嫌な事があったら「辞める」「転職する」時代。
それが「今」の「普通」なのです。
ただ、時代と考え方が変わっただけなんだと思います。
時代は若い人が築き上げたものではありません。
だれがこの社会を築き上げたのか、だれがZ世代を育てたのか。
他人事にしてたツケが回ってきただけに過ぎない、そう思います。
Z世代の力はこの先、必ず必要になります。
彼らが主役になる時代はすぐそこです。
もし「コミュニケーション能力が低い」そう感じるのであれば、活躍できるように「コミュニケーション能力」を伸ばしてあげましょう!
終わり!