今回紹介するのは『夢をかなえるゾウ3』
著者「水野敬也さん」が書かれた大人気作『夢をかなえるゾウ1』『夢をかなえるゾウ2』の続編!
シリーズ累計は460万部!大ベストセラー自己啓発本です。
この本の内容を一言で表すと、「商売を成功させる方法」を教えてくれる本。
「利益を追求した働き方」
「人を喜ばせる働き方」
働く姿勢を問う作品です。
ビジネスマンが大好きな、渋沢栄一さんの『論語と算盤』
こちらをわかりやすく、物語調にした作品が『夢をかなえるゾウ3』(怒られるかな)
この本に出てくる神様「ガネーシャ」は、とんでもないヤツです。
人のモノを破壊したり、奇抜な行動・言動で周囲に迷惑をかけたり、自分のやたいことをやります。
同じ行動をしたら間違いなく「通報」されるか「絶交」されます。
そんな傍若無人な「行動」とは裏腹に、ガネーシャが発する「言葉」、このギャップが魅力的で読み進めると確実に癖になると断言します。
キャラクターのインパクトが強すぎて忘れることはないでしょう。
めちゃくちゃ面白いのでこの本を読むことをおススメします!
- エピローグのラスト、最後の1行まで読者を楽しませる内容になっておりワクワクした!
- 「1」も「2」も終盤に感動を持ってくるが、「3」は最高に感動する作品、「物語」と「教え」のバランスが過去最高
ただし大爆笑ポイントは「1」「2」には及ばない - サラリーマンであれば全て参考になる
仕事の取組み方、そうしたほうがいいよね、といった内容がふんだんに入っている - 誰もがもっている「お金持ちになりたい」「幸せになりたい」気持ち、この心理を利用して商売をする方法がある。
知らず知らずのうちに使われていたことに驚いた
『夢をかなえるゾウ1』『夢をかなえるゾウ2』についても書いてますので良ければみてください!
あらすじ

主人公(女性)は今、人生の下り坂にいると感じて焦っている。
彼氏が欲しい、お金も欲しい、海外旅行にも行きたい、全部を手に入れたいと思っている。
そんな彼女は「占い師」の赤城さんに出会う。
ことごとく占いが的中するので、すっかり赤城さんの言うことを信じるようになってしまう。
赤城さんに勧められた24万円のガネーシャ像を購入、人生の一発逆転を狙う主人公。
主人公はガネーシャ像を「気持ち悪っ」と感想を抱く。
腹を立てたガネーシャ(本物)は地上に降臨、主人公に文句を言いに来た。
文句を言い終えて満足して帰ろうとしたが、今度は主人公が腹を立ててガネーシャのふくよかな体を「外見いじり」をする。
怒りで「ガネーシャ」がパワーアップ!「ブラックガネーシャ」が誕生!

ドラゴンボールみたいですよね(笑)
ブラック企業のようなブラックな「課題」を通して、「仕事」「恋愛」「結婚」「お金」自分の望み全てを手に入れようとする主人公。
「バトルあり」「恋愛あり」「エンタメあり」「感動あり」「自己啓発あり」
主人公の願いは叶うのか?最後の驚きの結末は?
利益を追求する教え【黒ガネーシャ】

人を「喜ばせる」ことは一切考えない、利益追求型の教え。
主人公は、黒ガネーシャ(悪)の「人間の脳の錯覚を利用した教え」について「疑問」を感じる。
しかし、同時にそのパワーも実感します。
サービスの本質を見失って「商売」する人の特徴を紹介します。
希少価値を演出する
人は誰しも「人生の一発逆転」を狙っています。
「かもしれない」で自分の人生が変わるかもしれない!
そんな「希望」を引き出そうとする商売の方法に、希少価値の演出があります。
「あなただけにとっておきの情報を教えてあげるね」そう言われると、魅力を感じてしまいますよね…
いつになったら人は気づくのでしょう、そんな都合のいい情報を赤の他人がくれるわけがありません。
いつまでたってもこの方法はなくならないと思います。
あえて自分の不利益になることを言って信用してもらう
洋服店で「その服、似合ってますね!」と言われた経験ありませんか?
店員さんに勧められて買ったはいいが二度と着なくなった服。

私もあります!
ワンピのドフラミンゴが着ているようなピンクのふわふわジャケット!
これどこで着るねん・・・
この場合は、ただの接客。
自分の意志で買うか買わないか決めれます。
もし店員さんが自分に不利益になることを言ったらどうでしょう。
例えば「この服はちょっとサイズが合っていませんのでおススメできませんね~」
信用できる店員さんだと思いませんか?
あえて不利益なことを言うのは、相手を信用させて、心理をコントロールしたい時に使われます。
「親切な情報」は、後に「高額な物を売りつけるためなのウソ」になるかもしれません。
相手を信用してしまったら疑うのが難しくなりそうですね。
周囲の人間関係を断つ
人は追い詰められた時、今の自分が置かれている状況を「自分の責任」じゃない!
そう強く思うものです。
「他の人が悪い」と思っているので、人間関係を断ったほうがいいと言われたら、そうしてしまうかもしれませんね。
人間関係を断つ、この表現のねらいは、情報を遮断させ、思考停止させることだと思います。
私の会社の後輩にもいました。
詐欺グループからの電話で通帳や免許書、個人情報を全て伝えてしまったことがあります。
後輩の彼女が怪しんで事なきを得たのですが、聞き出すまでに苦労したそうです。
詐欺グループから周囲の人間にしゃべらないよう口止めされており、警察に相談して初めて内容をしゃべったそうです。
しゃべると秘密保持契約違反で逮捕だとかなんとか。
まさに情報の遮断。
今まで一緒に仕事してきた人や友達、簡単に関係をなかったことにして良いわけがありません。
人との関わりを断たせようとしてくる人は、信用してはいけません。
客を中毒にする
人間は簡単に「中毒」になります。
人間の欲望を満たすモノ、やめられなくなるモノをひたすら与え続ける。
世の中にいっぱいありますよね。
私も、暇があればスマホでゲーム。
○○ドーナツ、○○チキンとかほぼ毎日食べてました!おいしいですもの…
自分の子どもには「お菓子ばっか食べたらダメ!」「ゲームばっかしたらダメ!」と言っておいて、正しいことは理解しているのに自分はいったい何しているでしょう…
買う側がコントロールできないことを良いことに、人間にとって悪いものを売り続ける。
しかも、自分たちは喜んで何度もリピートしてしまっている。
そんな「中毒」商品、たくさんありますよね。
成長する働き方の教え【ブラックガネーシャ】

ブラックガネーシャ(善)は、人が「効率よく成長する方法」を教えてくれます。
ほどんどの人は、やったほうが良いコトをなぜかやらない、やっても意味のないコトばかりしてしまう。
それは「苦しいから」「面倒くさいから」楽な方向に逃げてしまう。
しかし「成功する人」「成長する人」は全く逆の動き。
「苦しい」後に「楽しみ」があることを知っているので行動することに躊躇がありません。
うまくいっている人のやり方を調べる
プライドが高い人は自己流で成功させるため、まずは我流で始めますよね?
我々は、人やり方を真似をする「パクる」ことになぜか抵抗があります。
それどころか、やる前から「成功した方法を否定」して、やらない理由を探している人もいます。
会社にもいますよね!
自分のやり方が正しいと思い込んで、人の言うことを聞かない社員。
少数派の存在というわけではないので、これは人間の弱さ。
成長する人は真似をすることが得意、良い所をどんどん吸収して成長を加速させる。
自分の取り組みたい分野があるのであれば、まずは人のやり方をよく観察すること。
お手本なら山ほど転がってます。
この時のポイントは、自分の好みを探すのではなく、いろいろ調べること。
一度自分のやり方を捨て、うまくいっている人のやり方を徹底的に真似る
うまくいかない時は自分のやり方に問題があります。
自分のやり方がダメだと気づいたのであれば「真似」をしましょう!
「真似る」ことは悪いことばかりではありません。
むしろ勉強とは、過去から積み上げられた情報を「真似る」ことですよね。
良い「真似」の一例
上手くいかないときは
「成功者の真似をして」
「少しづつ理解して」
「ちょっと成功して」
「さらに自分のオリジナルや改善を加えて」
繰り返しPDCAサイクルを高速で回すことが成長の秘訣。
当然、人のオリジナルアイディアや研究結果を盗むのはご法度。
私も、他の人がやっている良い方法があれば「真似」をするように心がけてます。
子供のころに「真似をするな!」と言われたのが「真似」をしなくなったきっかけかもしれません。
「真似」をしてもうまくいかないことが多々あります。
でもすぐやめるのではなくて、継続しながら考えて、「新しい真似」をすることが大事。

そう心掛けてますが、全然成功しませんね!
空いた時間を全て使う
「資格の勉強」や「英語の勉強」「スポーツ」
中途半端に挑戦したところで身に付きませんよね。
やるならとことん!
一番良い状態は、学生のように勉強に特化、部活に特化しているような状態。
社会人は、仕事しながら時間を確保するのがとても厳しい。
ですのでスキマ時間、空いた時間は全て有効に使いましょう!
「ムダ」を削って「やりたいこと」をやれる時間をつくりましょう!
こんな辛い罰ゲームみたいなことできるわけないじゃん!
そう思う人はたくさんいそうです。
意外かもしれませんが「やりたいこと」さえ見つけることができれば、それほど苦しくありません。
むしろ、楽しい。
まとめ

「頑張る人生」と「頑張らない人生」どちらを選びますか?
だいたいの大人は「頑張らない」人生を選びます。
割合で言うと2:8といった感じでしょうか。
ガネーシャはどちらの人生を選ぶのも自由と言っています。
「頑張る人生」を知らないまま生涯を終えるのは寂しい、せめて「頑張ってみてから」人生を決めたらいい。
こんなセリフに毎度鳥肌がたってしまうのは私だけでしょうか。
例えば、会社で「資格をとりなさい」と言われたとします。
「面倒くさい」「合格しないかもしれない」と挑戦を断る人、多いですよね。
ネガティブな感情が出てくる人は危険、都合の良い解釈で逃げることが習慣化されています。
こうなると、仕事も楽しくないですよね、好き勝手してしまいます。
ガネーシャは夢を叶える方法を教えてくれます
しかし、夢を叶えるには『痛み・苦しみ』がつきものです。
ガネーシャは「喜びを知ることが、苦しみを楽しみに変える方法」だと言ってます。
もし人生を変える方法、夢を叶える方法があるなら「宝くじ」や「ギャンブル」で一発逆転することではありません。
ガネーシャの課題でこつこつ「喜び」を覚えて、やりたいこと(楽しみ)に向かって頑張る。
挑戦し続ける。
そして、最後に夢を叶える。
地道に感じる行動、小さな努力を継続させることが一番の近道なんだと改めて感じさせていただきました。
最後に一番面白かったシーンをつぶやかせてください!
「ガネーシャ最後の課題2」
エジソンくんの工場が火事になったとき
ガネーシャの『どっちがポジティブなことを言えるか』という課題でエジソンくんと勝負したシーン
「『花火みたいで綺麗だから家族に見せてあげよう』って言ってたけど完全に涙目やったからな」
ガネーシャのセリフにゲラゲラ笑ってしばらくページをめくれませんでした!
終わり!



